Saturday, December 11, 2010

ノロ・ウイルスの家族内感染

ノロ・ウイルスによる急性胃腸炎(嘔吐下痢症)は家族のうち1人が罹ると,
だいたい全員がつぎつぎと発病します。感染してから発病するまで(潜伏期間)
が12時間〜48時間と短いのが特徴で,食中毒の型をとります。

ロタウイルスやアデノウイルスによる子供の嘔吐・下痢症は成人は感染しても
免疫があるため発病しませんが,ノロ・ウイルスに対しては免疫がありません
から感染すると発病する人が多い(個人差があります)。

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家族内感染の例
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-----------4月23日 10才男子,学校で給食時に腹痛,嘔吐あり,
ーーーーーーーーーそのあと下痢が始まった。
ーーーーーーーーー夕方に当院を受診する:
便の迅速診断キットによる判定:ノロウイルス(+)

---------------25日 朝から父親(50才)と母親(45才)が共に腹痛,嘔吐,下痢。
ーーーーーーーーーその夜から兄(15才)が嘔吐,下痢。

ご質問は ----------------
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上宇部こどもクリニック 萩原啓二 
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